巨大隕石の衝突、宇宙人の襲来、気候変動、自然災害・・・・
私たち人類は、これまでそれらによって祖先が滅亡を経験したり、もしかしたら、これからの未来にそれを経験するのではないか・・・
こんなことを誰しもが考えるのではないでしょうか?
考えずにはいられない!
見ずにはいられない!
そんな不朽の題材をもとにした映画がたくさんあります!
本当に人類が滅亡する時の地球はどうなっているのか、人はどんな行動を取るのか興味がそそられます!
今回は、ディザスター・ディストピア映画をご紹介します
監督: アダム・マッケイ
主演: レオナルド・ディカプリオ, ジェニファー・ローレンス
あらすじ: 風刺的なコメディ・ディザスター映画で、彗星が地球に迫るという危機に直面した科学者たちの姿を描いています。主人公たちは彗星の衝突を阻止するための方法を提案しますが、政治やメディア、一般大衆の彗星なんか落ちないという反応に直面しながら、世界の終焉を前にした人間たちの行動をリアルに描いています。
公開・配信情報
✅NETFILIX ※見放題 2024年10月時
ディザスターわくわくポイント
🔥破滅に向かう時の、人間がさらけ出す本性がたくさんみれます
感想・意見
ジャンルとしては、SF・コメディ・ディザスターと位置付けできるでしょう。
監督はアダムマッケイ。前作は、アメリカ副大統領を盛大にコミカルに揶揄した「バイス」という映画を撮っていて、コメディを通して政治を表から、裏から風刺する映画を撮る人です。
今回も、まさにそのアダムマッケイ節が炸裂しておりまして、彗星が地球に半年後ぶつかる予測を聞いてからの政府の行動を、たくさん皮肉って描いていきます。
政府は、そんなSFみたいな話と諭して、それより支持率、世論を気にする行動しかせず、全く無視。と思えば、政治的立場が危うくなってきたから、彗星衝突報道を利用して自分たちが実権を握ろうと画策するなど、ひどいくらいのアンチ政府の演出となっています。
反対に、彗星が半年後に衝突すると主人公たち(科学者たち)は伝えますが、世間にもゴシップの方が気になると全く相手にされない。テレビで説明した彼らに耳を傾きもせず、ネットミームにまでされるなど、好き放題されています。
監督の演出として、少しデフォルメされすぎに見えそうではあります。
例えば、主人公に対する世間の反応のひどさや、大統領周辺の人間たちがアホすぎる描写。
ただ、オーバー気味ではありますが、実際に地球滅亡のような夢でしかない予測が立ったとしても、信じない人は多くて、この映画と同じような状況になるかもしれないと、皮肉ながら思ってしまったりもします。その点では、もはやリアルな演出となっているのが面白いですね。
「うわー・・きっつい風刺・・・」と一番思ったのが
主人公が、テレビで政府やメディアのペースに合わせて、報道の科学者代表としてコメントをするシーンがあるのですが、その時、あまりにもメディアと政府の情報操作がひどいことに、主人公がプチン!ときてしまい、
「科学者の本当の意見を無視して、さらに反対意見をする科学者は首にする始末!」と啖呵を切ってTVの前で叫ぶのです。
これはまさに、実際に1986年に起きたNASAのスペースシャトル爆発事故のときに通じる例え描写です。当時、技術者の意見ではなく、運営側の意見を通してこの事故は起きてしまいました。
ここまで徹底している一例も含み、
この映画の演出の数々は振り切りすぎている領域ですが、それゆえに見応えは抜群です。
そして、「彗星の政治利用を企む政府」VS「彗星から人類を守ろうとする科学者チーム」の壮絶な彗星対策のバトルが繰り広げられていきます。
映画タイトルのドントルックバックとは、「見上げるな!」です。
つまり・・・
政府=「見上げるな!(=落ちてくる彗星なんか見るような、現実を見るな)」運動
科学者たち=「見上げろ!(=現実を見ろ、死ぬぞ)」運動
この戦いが急展開に進み、物語は進んでいきます。
この映画の醍醐味となっていますので、この戦いをぜひ堪能してみていただきたいですね。
災害映画といえば、どちらかと言うと感動で壮大なイメージものが多いですが、この映画は「見上げろ運動」のように、すごくリアルに地球の終焉を演出してきます。
アルマゲドンとは全然違いますので、テイストの違う、シリアスですがめちゃくちゃコメディの、このディザスター映画をぜひお楽しみください。
コメント