監督:塚原あゆ子、脚本:野木亜紀子
主演: 満島ひかり、岡田将生
11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、
世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。
やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、
チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。
「アンナチュラル」「MIU404」と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー!!監督:塚原あゆ子、脚本:野木亜紀子、主題歌:米津玄師 最強チームが贈る、極上のノンストップ・サスペンスエンタテインメントが誕生!
- 期待通りの面白さ。色々と考えさせられた。
- テンポ感良すぎて、キャストも豪華すぎて(アンナチュラルもMIU404も大好きなのでうれしい)、ものすごくのめり込んだ2時間
- 全体的によかったが、ラストだけキレが悪かった気がする。
- もう少しアンナチュラル、MIUチームを見たかった。
2024年問題で話題の運送業界に鋭いメスとリスペクトを丁寧に入れ込んだ本編シナリオは、見応えたっぷりでした。個人的な事件をベースに、運送会社の配達員、管理者、会社同士の連携・契約問題など、業界の多方面をリアル調に映し出して、闇部分にまで深く切り込んでいます。社会派映画として注目十分の話題ですし、映画内でも労働者への賃金値上げするシーンでも、「たったこれっぽっちかよ」という現場の反応が生々しく、自分もサラリーマンとしてリアルに感じました。
特によかったのは、爆破事件と業界内の動きなど複雑な要素が入りつつ、ものすごくテンポがよかったところでした。主人公2人の自己紹介的な入りもなく、話が進みにつれて個性と魅力が浮き立っていく良い語り口でした。集中力が切れることなく、夢中で見ることができました。
爆弾や爆破回りに関して、洗濯機で爆風を防ぐ非現実感は少し気になりましたが、スイッチ式に箱を開けて開いたら爆発する仕組みはかなり恐怖ですし、主人公たちにも牙を剥いた瞬間はハラハラさせられました。
ドラマ見てから、映画見ないといけないかーと最初は躊躇していましたが、全く問題なく楽しむことができますので、今年見るべき重要作で間違いありません。
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