運び屋 公開日(日本): 2019年5月24日
私の意見・感想
おっそろしいほど傑作でハートフル
90のクリントイーストウッドに心をわしづかみにされた。
演技、映画の作り、キャストの使い方。(クリントイーストウッドの娘役、ほんまの娘さんとか。)なんか、リアル過ぎてよすぎます。
農園を差し押さえられた老人が運び屋になる話で、題材的に面白くなる設定ですが、老人が主人公なので地味な絵柄になるところ。しかし、その地味さが、映画内の展開により演出極みがかっているところが凄すぎます。
家族も顧みず生きてきたけれど、結局家族の存在に気づかされて、ここに来て更生する姿。その時の、人の弱みを見事にリアルに見せてくれています。
終始、一般的な老人感を完璧に出しながら、麻薬カルテルと絡み合うシーン、警官とのシーン、周りに影響与える姿が胸を打ち、最後は切なくもなります。
こんなに意欲的で、新鮮なストーリーに挑戦する90歳のクリントイーストウッド。
「若者には負けないぞ!」ではない、
「全然映画撮るのおれ現役でやってますけど」という、
”最前線”感を思いっきり感じます、クリント兄貴。
もはや、美女とぎこちなく踊る姿がカッコよく見えました。ありがとうございます。
2019年に公開されたアベンジャーズエンドゲームが1位と思っていたのですが、私はこれがダントツの1位になってしまいました。
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